ハラールマーケットフェア(2018年開催)
2020.05.11
こんにちは。国際交流事業部のSです。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響を受け、
国内のさまざまなイベントが中止・延期となっています。
毎年4月に東京ビッグサイトで行われているハラールマーケットフェアも
今年は中止となってしまったのですが、
2年前の開催時に訪問しましたので、その時の様子を少しご紹介したいと思います。
近年、訪日外国人観光客の増加に伴い
宗教的に食の制限がある訪日イスラム教徒を主に対象とした
ハラール認証の商品を扱う国内マーケットも拡大しつつあります。
ハラールマーケットフェアには、そうした「ハラール市場」を意識し、
自社製品にハラール認証を取得した企業が、数多く出展していました。
例えば静岡県のある米農家は、訪日ムスリムの方にも注目してもらいたいと、
お米にハラール認証を取得したそうです。
こちらは北海道産のホタテの貝殻を利用した除菌・消臭剤。
(画像出典元:www.organic-press.com/topics/ofj_news10/ )
100%天然素材であり、子どものおもちゃや食品の除菌に利用できるそうです。
食品ではありませんが、ハラール認証を取得することで、
ムスリムの方にも安心して使ってもらえることがアピールできます。
現在、日本国内にはハラール認証機関がいくつかありますが、
ハラール認証を得るには、原材料はもちろん、その製造過程にも一定の基準があります。
認証があることで、ムスリムの方が安心して購入できるというメリットになるのです。
これはレトルトカレーのパッケージです。
マレーシアの工場で作った日本のカレーにハラール認証を取得し、
訪日ムスリム向けのお土産として空港などで販売しているそうです。
日本の四季のイラストが目を引きますね。
マレーシアの食品メーカーも出展していました。
在日ムスリム向けのスーパーや、ハラール料理店などに卸しているそうです。
やはり鶏肉を使った製品が多いです。
今後も、日本において「ハラール市場」は拡大していくことが予想されています。
ハラール認証マークのついた製品を目にする機会も更に増えるかもしれません。
残念ながら今は新型コロナウイルスの影響で、訪日される外国人が激減している状況ですが、
また以前のように多くの方が日本を訪れる日が来ることを願っています。