中国の伝統楽器(中国)
2020.04.27
こんにちは!JISTEC国際交流事業部のCです。
音楽は心を癒し、人間に楽しさをもたらすと思われます。
音楽の美しさを表すものは楽器です。同じ楽譜にしても、違う楽器で演奏すれば違う音楽が流れて、
聞く人にも違う印象を与えます。
中国出身の私は弊センターで日中交流の仕事を担当する際、
日本には中国の民族楽器を演奏するオーケストラがあって、関連ある演奏会がよく行われることを初めて知りました。
中国の民族楽器が日本でも人気があるということは予想外です。
これをきっかけに、中国の民族楽器を調べてまとめてみました。
それでは早速「中国」の代表的な伝統楽器をご紹介します。
1.琵琶(中国語:pí pa)
弦をはじいて音を出す撥弦楽器の一つです。木製、あるいは竹で作られる物です。
琵琶は今まで約2000年頃の歴史を有しています。
最古の琵琶と呼んだ物はおおよそ中国の秦の時代で作られて演奏されたと考えられています。
「琵琶」という漢字もともとは、「二つのヒスイがぶつかって、いい音が出る」という意味です。
いくつかの種類が生じて発展していますが、現在中国で知られたのは五弦琵琶、四弦琵琶、
南音琵琶、響琶、月琶、高音琵琶、電琵琶などです。
代表曲は『春江花月夜』、『十面埋伏』などです。
画像引用元:https://baike.baidu.com/item/琵琶/241259
2.筝(中国語:gǔ zhēng)
古筝、漢筝、秦筝、瑶筝、鸞筝などと呼ばれている撥弦楽器です。
中国でユニークかつ重要な伝統楽器の一種です。
古代中国の筝は、秦の時代(紀元前3世紀頃)に蒙恬という人が作り始めたという伝説があります。
戦国時代から盛んになってきて、今まで2,500年以上の歴史的な楽器として知られています。
きれいな音色、幅広い音域および豊かな表現力で好まれています。
代表的な曲は『高山流水』、『漁船唱晩』、『漢宮秋月』などです。
Photo by William Murphy on Flickr
3.笙(中国語:shēng)
中国漢民族の一番古い管楽器です。フリーリード類に属しています。
笙は世界に現存したリード類楽器の祖先と考えられています。
音調が優雅で音質がやさしく、その音色は天から差し込む光を表すと言われています。
春秋戦国時代、笙の演奏が流行ってきて、声楽の伴奏楽器だけとして活用されるわけではなくて、
アンサンブルやソロでも使われています。
画像引用元:https://baike.baidu.com/item/笙/7318008?fr=aladdin
4.簫(中国語:xiāo)
中国の歴史的な気鳴楽器です。単管のものとパンパイプ型の二種があります。
宋代以降、洞簫(拼音: dòngxiāo)と一般に呼ばれます。
多くは竹製だが、玉や磁器で作られたものもあります。
中国では現在でも独奏・合奏・歌唱伴奏・地方戯曲や語り物音楽の伴奏などで洞簫は広く使われており、
現在のタイプとしては、鳳凰簫、玉屏簫、琴簫(雅簫)の三種が挙げられます。
画像引用元:https://baike.baidu.com/item/箫/354331?fr=aladdin
中国の伝統楽器を調べたり、スタッフと話し合ったりしていると、
もっともっと幅広いことや面白い話が分かるかな~と楽しく思っている私でした。