世界の祝日(中国)

2018.05.25

こんにちは!JISTEC国際交流部のMです。

 

弊社には中国出身のスタッフが数名いるのですが、彼らから中国の話を聞いていると本当に面白いのです。大きい大陸だけに食事、風習、観光などなど地域によって様々で話は尽きません。休憩時間やお昼時間もそうですが、仕事中でもリサーチ業務をしている時なんかでも、ひょんなことから面白い話や驚く話が聞けたりして、あ~でもない、こ~でもない、とワイワイしながら仕事をしています。

 

それでは早速「中国」の祝日をご紹介します。(2018年版)

 

 

日付名前変動/固定
1月1日新年固定祝日
2月15日~21日旧正月変動祝日
4月5日~7日清明節変動祝日
4月29日~5月1日メーデー(労働節)固定祝日
6月18日端午節変動祝日
9月24日中秋節変動祝日
10月1日~7日建国記念日(国慶節)固定祝日

 

中国の祝日は全部で7つあります。そのうち3つは毎年同じ日付ですが、4つは日付が毎年変動します。

 

  1. 新年

    祝日は1日のみです。この日は日本のようにお正月を祝うこともありません。弊社の中国スタッフ曰く、「若者は友達や恋人と過ごして年明けをお祝いする傾向があり、香港と似ている」と言っていました。なんか日本のクリスマスイブに似ていますね。

  2. 春節(旧正月)

    家族や親戚一同が集まりお祝いをします。街中はお祝いカラーである赤で溢れます。日本と同じくご馳走(主に餃子、地域によっては麺類)をいただきますが、日本のような初詣という習慣はないようです。日本でいえばお盆のようなものだそうです。この時期にお墓参りに行くそうですよ。

  3. 清明節

    日本でいえばお盆のようなものだそうです。この時期にお墓参りに行くそうですよ



  4. メーデー(労働節)

    労働者の日ですが、「黄金週」と呼ばれ日本のゴールデンウィークのようなものです。国に貢献した人の表彰やスポーツなどお祝いのイベントが催されます。

  5. 端午節

    中秋節に並び中国の三大伝統節句の1つです。ちまきを食べたり、ヨモギやショウブの葉を飾る習慣があるそうです。

    さて、このちまきをいただく習慣ですが、その経緯をスタッフが話をしてくれましたが、本当にすごい話で、思わず聞き入ってしまいました。

    すごい話の主人公は「屈原」という本当に実在した人物になります。



    (画像引用元:屈原 wikipedia)

    彼は楚の国の政治家でとても正義感に溢れ、また詩人としても活躍しており、それはそれは人望の厚い人だったそうです。自国が秦の国から狙われていると察知した屈原は国王に一生懸命に進言をしました。それがなんと反逆行為だと聞き入れられず、それどころか左遷され失脚してしまうのです。結局、楚の国は秦の国に攻め取られしまい、それを知った屈原はあまりの絶望に汨羅(べきら)という川に入水自殺をしてしまうのです。楚の国の人々は屈原の死をいたく悲しみ、せめて屈原の遺体が魚に食べられないようにと米を詰めた竹筒を川に投げ入れていたのですが、 



    川に住む龍に食べられてしまうので、龍が苦手な葉で米を包み、船から投げ入れていたそうです。屈原の命日が5月5日だったことから、端午節にちまきを食べるようになったそうです。また端午節にはドラゴンボートレースが開催されるきっかけになったそうですよ。とても悲しいお話ですね・・・

    もし今度みなさんがちまきをいただく機会があったら、是非、一途で正義感に溢れた屈原のこと思い出してみてはいかがでしょうか。

  6. 中秋節

    家族、親族が集まり、「月餅」を食べたり、贈りあう習慣があります。


  7. 建国記念日(国慶節)

    中華人民共和国の建国記念日。毛沢東が1949年10月1日天安門で建国宣言をした日になります。お祝で爆竹の音を鳴らして邪を払うとされています。7日間の大型連休となるため、帰省する人や旅行をする人が多いそうですよ。また街中には国旗が掲げられます。

 

中国の祝日を調べたり、スタッフの話を聞いていると、調べたら、もっともっと色々な面白い話があるんだろうな~と思いにふけ、烏龍茶をすする私でした。