概要

[平成24~25年度(一財)新技術振興渡辺記念会助成事業]

JISTECでは、女性研究者確保への支援として、様々な調査や提言の制作を行っています。

<事業背景>
日本では、科学技術を支える重要な人材として女性研究者の育成と確保を推進すべく、国でも政策を掲げてきました。しかし、日本における女性研究者の割合は国際的な水準に遠く及ばないというのが現状です。
※第3期科学技術基本計画においては目標の25%に対し13.6%の実績であり(平成23年度)、第4期計画においてはその目標は30%に引き上げられてい ます。

特に近年、日本より低位に甘んじてきた韓国が強力な政策により日本を追い抜き、調査対象国の中で日本は最下位となりました(平成24年度版『男女共同参画白書』(内閣府)より韓国15.6%に対し日本は13.8%)。 
このような状況から、女性研究者の確保のための政策が急務とされています。

<実施内容>
女性研究者の採用や処遇に関する政策を後押しするために、下記のような事業を実施しています。

  • 従来取得されていなかった国際比較の調査(特に日本が焦点をあてるべき東アジアを中心としたもの)
  • 調査により収集したデータを分析したうえで、女性研究者の採用に関連する提言の制作

また、組織横断的なプラットフォームおよび定点調査の土台の構築により、関連活動を継続的に行うための基礎固めをすることも目標としています。

<実施内容>
行政内部資料のなかには、旧科学技術庁職員により私蔵されていた資料があることも確認されています。これらの資料は、①資料の提供を受け、②収蔵場所を確保し、③利用可能な形で整理することにより、政策研究の資料として活用できるようになります。それら資料の収集・収蔵・整理、および、その資料に基づいた実証的な調査研究を行います。