JISTECでは、一般財団法人新技術振興機構渡辺記念会の委託を受け、原子力リスク管理の仕組み化のための調査研究、提案を行っています。

＜事業背景＞
原子力発電所の過酷事故を本質的に防止するためには「リスク」の概念を的確に取り入れた安全確保策が不可欠です。そのために、まずはリスク管理が急務とされています。

＜実施内容＞
JISTECでは、平成26年6月まで実施した「国内オピニオンリーダーとの対話等を踏まえた原子力発電所の過酷事故の防止対策に関する調査研究」
において、原子力発電所過酷事故防止検討会（※）がまとめた提言「原子力発電所が二度と過酷事故を起こさないために」（技術同友会のホームページよりご参照いただけます）の内容が実践されていくための課題について調査・分析を行うなどの活動をしてきました。

リスク評価の仕組み化を推進していくために、次のフェーズとして以下のような事業をすすめています。

1. 国内フォーラム、国際シンポジウムにおいて国、原子力事業者等に対し問題を提起し、世のなかの理解を得る活動
2. リスク管理システムに関する調査研究

（※）過酷防止検討会は、（一財）新技術振興渡辺記念会のご支援のもと、（一社）技術同友会の活動の一環として、（公社）科学技術国際交流センターの助勢を得て、活動してきたものです。この組織はどこにも属しておらず、有識者のボランタリーな活動です。